札幌駅から5時間12分の旅
北海道フリーパスを使って稚内に行ってきました。帰りの特急が音威子府で運転取りやめとなり、代行タクシーで札幌に帰るという珍しいイベントが発生したのでその伏線のために書きます。
朝の特急宗谷で札幌から稚内に向かいました。
稚内まで5時間12分の旅です。北海道で最長距離を走る特急だったかと思います。去年札幌から網走までの特急オホーツクに乗りましたが、こちらは5時間30分かかりました。距離は宗谷の方が長いので、単純に考えると宗谷の方が表定速度が早いはず。確かにオホーツクよりは飛ばす印象でした。
最北端の駅稚内
稚内は鉄道最北端の駅なのでたくさんのモニュメントがありました。
駅を出るとすぐに商店街があります。ロシア語表記もあり、樺太への近さを感じさせます。
商店街ではチャーメンと呼ばれる稚内名物を食べました。
チャーメンは油で炒めた中華麺にあんかけをかけたものです。
麺がパリパリしていておいしかった。ビールも飲んでご機嫌で外に繰り出します。
稚内駅周辺
今は宗谷本線しかない稚内駅ですが、昔はここから日本海側・オホーツク海側にも線路が伸びており、留萌や網走まで鉄道で行くことができました。鉄道利用者が減ると駅前が衰退するのは仕方がないことです。
駅前の商店街を抜けると、住宅地になります。すぐ近くにはオホーツク海があり、船が置かれていました。
この日は風が強かったのもありますが、オホーツク海は荒れ狂っていました。
この先に見えるドーム型の建物は稚内港北防波堤ドームです。昔はここに鉄道と船の駅がありました。鉄道から降りた人が樺太へ向かう船に濡れずに移動できるよう、ドーム型の構造物となったようです。
【昭和の鉄道旅 〜復活編〜 発売まであと7日】
— 北海道廃止ローカル線写真集『追憶の鉄路』 (@tsuioku_railway) 2019年10月23日
幻の日本最北端駅「稚内桟橋駅」の歴史〔その1〕
「営業期間、わずか7年弱」
稚内駅のさらに北、現在の北防波堤ドームにありました。
昭和13年10月1日開業(諸説あり)。
昭和20年8月25日廃駅。 pic.twitter.com/kF2cZkqC8R
もう一度商店街に戻り、喫茶店で休憩しました。北海道はその気候のせいか、内装にこだわっている喫茶店が多く楽しい。
南稚内へ向かう
駅としては終着の稚内駅が有名ですが、街の中心は2.5kmほど南の南稚内駅周辺だそうです。そのため、稚内から南稚内まで歩いてみました。
ここには温泉が併設されています。この日は寒く特急まで時間があったため、僕も温泉に入ることにしました。
お肌がすべすべになった後、再び歩き始めました。そういえば、稚内にはすみっコまちコラボのポスターが貼られていました。
www.sumikkogurashi-10th-project.jp
このキャンペーン、墨田区では昔ながらの商店街を紹介していたり、倉敷ではなんと僕も好きな下津井を紹介していたり、企画者と気が合うようです。リアルすみっコぐらしな僕と気が合うのは当然かもしれません。ブログのタイトルも「いっぴきこあらのすみっこ大冒険」に変えようかと悩みます。
街を歩くと自然と廃墟が出てくるのが北海道という感じ。昔は栄えていたことがわかります。
南稚内駅近くの高台から街を見下ろす
行ってから気づいたのですが、南稚内駅近くの高台から街を見渡すことができます。度の街に行っても高台から街を見下ろしてしまいます。そのまちの構造が人目でわかるのがとても楽しい。
南稚内駅から特急で帰りました。駅の待合室には地元の高校生が待っていたりとローカル色が強いです。本数が少なすぎて、特急を使わざる負えない状況だと考えられますので、都会の特急通学とは意味合いが異なります。
特急の到着とともに、一人はホームに、一人は母親が迎えに来た車に。ローカル風情がとてもよかったです。
この後運転打ち切りという悲劇に見舞われることになります。