釧路駅前は廃ビルが多いとの噂を昔から聞いていました。
前回の記事でも紹介した釧路系youtuberの方の情景あふれる昔の様子の解説とともに、廃ビルめぐりをしてみました。
僕は今の釧路しか知らないけど、栄えていた頃を知っていてそこに思い出のある人にはどう映るのだろう。
駅を出るとすぐに廃ビルに迎えられます。駅前の一等地であるはずなのにテナント募集の文字も傾いてしまっている。
南北通路
次に動画でも紹介されている釧路駅の地下街跡に向かいました。確かに階段を降りると地下通路の壁に不自然なシャッターがある。昔はここが地下街の入り口だったらしいです。
駅の北側
動画でさらに廃墟が多いと語られていた駅の北にいきました。
駅を出ると心掴まれるアーケードがありました。兵庫県の西脇市のアーケードに似ているが、北海道らしい看板建築になっている。
隣にもアーケードがある。こちらは屋根付きで更に雰囲気がある。
時間がなかったので入らなかったが、居酒屋は営業されているようでうう。多くの人が駅を使っていた時代はこのようなアーケードにも人が溢れていたんだろうなと想像できる。あまりにも雰囲気が良く、何往復もしてしまった。
駅の南側
駅の南側は大きなビルがたくさんあります。空き店舗がかなり多く、最近まで栄えていたことが伺えます。
動画で紹介されていたホテルオーシャンは宗教団体が運営していたホテルの廃墟です。宗教団体に買い取られる前はショッピングモールとして若者が集まる場所だったらしいです。
長崎屋はしくじった企業として有名です。
最近帯広にあった長崎屋も閉店したそう。僕の地元にもあったなあ。かなり前にドンキホーテに変わりましたが。長崎屋を知ってるというのは歳を感じるようになっているらしい。
駅から更に南側に向け、末広町という繁華街を歩きます。
こちらがキュートと書かれた廃ビル。今回一番見てみたかったビルです。
このビルは、丸井今井という百貨店だったそうです。地域で一番繁栄していたお店だったそうです。百貨店が撤退した後、別企業が買収。テナントが集まらずそのまま放置されるに至ったようです。
ちゃんとスパカツも食べました
スパカツとは鉄板に乗ったミートソーススパゲッティにとんかつを組み合わせたもの。釧路に洋食を伝えた泉屋が発明したものです。
おいしいものとおいしいものの組み合わせなので当然おいしい。めちゃくちゃ熱々の状態で運び込まれます。冬は最高だろうなと思いました。ソースがはねまくり、レンズが汚れたのでご注意を。
こんな感じで釧路駅周辺を歩きました。
釧路を車でも巡りましたが、駅から離れるとまだ栄えていることが印象的でした。車社会となり、駐車場の少ない駅前は衰退。一方で、郊外にイオンモールができ人がそちらに集まっている印象です。昔は駅前にも個人商店が並んでいたものが、大型の百貨店によって駆逐。それが時代の変化とともに郊外のイオンモールに駆逐される、栄枯盛衰を感じます。
北海道の人の話を聞くと、JRへの信頼もかなり薄れているのを感じます。昔は鉄道が一番信頼できたが、今はしょっちゅう止まるので一番信頼できなくなったと。駅を使う人が減ったのも駅前衰退の大きな要因でしょう。