西脇市に行く
兵庫県西脇市は播州織で栄えた街である。周りを山に囲まれ、川が合流してるところが何となく京都っぽく兵庫では一番好きな街だ。
芸術家横尾忠則を輩出したことでも知られ、作品のモチーフになったY字路を巡ることができる。
以前Y字路巡りをしたことがあるが、もう一度訪問したくなった。
加古川線の紹介はこの動画がわかりやすい。
加古川駅から1時間程度、西脇市駅で降りる。西脇市駅は市街地から若干離れた駅だ。市街地までのバスも少ないため、歩いて向かうことにする。
街中には個人商店が並び、栄えた地方都市であることがわかる。
西脇市の特徴と言えばY字路だ。街のいたるところにY字路が見られる。碁盤の目状の街と、川に沿った斜めの道が組み合わさったからだろうか。
旭マーケット・寿マーケット
木造アーケードの残る旭マーケットに向かう。染色工場跡近くの街中心部は碁盤の目状になっている。どの方角でも道路の向こうには山が見え京都を感じる。
旭マーケットは南北に日本のアーケードが並んでいる。もうほとんどお店としては使われていないようだ。歩くと生活音が聞こえる。木造のアーケードがきれいな状態で残っていることだけでも興奮してしまう。アーケードの中には共同の水場やトイレがあり、当時の雰囲気を楽しむことができる。スナックがあり、全盛期は盛り上がっていたのだろう。
川を渡った先にもう1つアーケードがある。こちらは寿アーケードと呼ばれる。旭マーケットに比べダメージがあるように感じる。アーケードはV字になっている。
喫茶マンボ
帰りの電車まで時間があったため、喫茶店で時間をつぶすことにした。
たまたま見つけた雰囲気の良さそうな喫茶店に入った。
喫茶店のおばあさんいわく、お店を始めた1960年頃は織物の最盛期で、町中で織機の音が響き、細い道にも人が溢れてたらしい。今はがらんとしている旭マーケットにも人があふれていたらしい。今は犬も通らないと笑ってらした。
織物工場で働く女工さんたちの憩いの場として、この喫茶店も栄えたらしい。そのころは景気が良かったから内装も豪華にできたと語っていた。今は「ボケ防止」にやってるようなものだと語っていた。
この喫茶店はおばあさんも含めとても雰囲気が良かったので、また行ってお話を聞きたい。
播州織工房
最後に播州織工房に行った。ここは織物工場跡地を利用した施設で、播州織の布はもちろん、衣服も売られている。
地域に行くとその場所のものを買いたくなる。妻へのプレゼントとして、播州織のブラウスを購入した。地域のためと思うと財布の紐がゆるゆるになる。