最近色々あって、妻と東武練馬に住んでいました。
池袋から東武東上線でおよそ15分。普通列車しか泊まらない坂の多い街です。
僕が紹介するのは東武練馬駅の北側にある「徳丸」と、駅の南側にある「北町」です。
東武練馬駅の南側には川越街道が走っており、昔から宿場町として栄えていたようです。北側は戦前は畑や田んぼでしたが、戦後宅地開発が進み、今はごちゃごちゃとした住宅地となっています。
商店街にあるパン屋「十字ベーカリー」と街中華が好きでよく通っていました。ここのパンが本当においしい。
街中華「幸楽」は「北町アーケード」の中にあります。
ここで食べる前に写真を撮っていると、「おいしく見えるように撮ってね〜」と言われます。そんな雰囲気が大好きでした。中華もやさしい味でとてもおいしい。妻が肉丼にはまり一人前をパクパク食べてました。
街の北側に移動します。こちらは起伏に富んでおり、神戸(特に舞子あたり)と雰囲気が似てるなと思っていました。
東京の東側出身の僕は、東京は平坦なおもしろくない街だというイメージを持っていましたが全然そんなことない。
高所に向かう階段が多くあります。出勤する妻を駅まで送った後、毎日違う階段を登って家に帰るのが楽しみになっていました。
高台の端にはニュータウンがあります。ここから眺める板橋の街は近代的で、ニュータウンの団地とは対照的です。
高校生の時は平坦でおもしろみのない東京が嫌いで、東京を飛び出しましたが、社会人になり魅力を見つけることができました。
人口と公共交通機関の発達によって、昔ながらの商店街が残っていたり、意外と高低差のある街並みがあります。
こういう街に住むと東京も悪くないなと思います。
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休職期間中に見た映画「A」
「福田村事件」の監督 森達也の作品。
オウム真理教幹部の日常をそのまま映しています。映画を見ると「異常」と扱われるオウム真理教の信者が「普通」に感じ、非難する市民の集団心理や狂気に「異常」を感じることもありました。
僕はこういう異常と普通の境界が曖昧になる作品が大好きです。異常なものは異常として扱える人の方がこの社会では生きやすそうですが。