いっぴきこあらの大冒険

ロードバイクで鄙びた集落を巡るブログ

【神奈川県】東京から1時間半 漁港の雰囲気が残る 真鶴町を巡る。

(今回は、いつものSONYのミラーレス:α6400ではなく、OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIIで撮影した。SONYの色味が好きではあるが、OLYMPUSの青はきれいだし操作しやすい)

真鶴町の紹介

東京で暮らしていた時は気づかなかったが、東京にも鄙びた商店街など見どころはいっぱいある。徒歩で移動する人も多く、人の往来に左右される大型の商店街が保存されている。

一方、漁村となると難しい。東京周辺は灰色の海が多い。臭みの抜けていない貝を食べると決まって東京湾が思い浮かぶ。少しでも人気な港は観光地化され鄙びた雰囲気とは遠い。

そんな中、東京から1時間半で行ける雰囲気のある漁港が真鶴だ。

真鶴は周辺の熱海と異なり、バブルの開発ラッシュから難を逃れた地域だ。水資源に乏しかったのも要因らしいが、地元住民の意思もあり、開発が進まなかった。そのおかげで、今でも漁港の教科書のような地形、雰囲気が残っている。

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東京から近いこともあり、漁業や水産加工業が行われ、荒廃した雰囲気を感じない。といっても人口は6400人。2017年には神奈川県初の過疎地域に認定されたようだ。

真鶴半島が近くにあり、真鶴岬の岩場は良い景勝地になっている。サイクリングに訪れる人も多い。例に漏れず僕も、2年前に初めて訪れた際は、レンタサイクルを借りて真鶴岬まで行った。貝類の博物館があったことが印象的だった。

そのような真鶴に2回目の訪問をしたので、写真を掲載する。

 

真鶴駅前通りから港へ

真鶴駅を降り、港へ向かう。途中魚屋さんがあり、おいしいお惣菜が売っているので前回同様に立ち寄った。さばをハンバーグにしたさばバーグとお煮しめがおすすめだ。

真鶴駅から港へ向かう真鶴駅前通り。

いつも寄っている魚屋さん。

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お惣菜をかばんに詰め、港へ歩く。港までは1km程度だ。真鶴駅の標高は50m程度なので、港までは下り坂となる。下り坂と言っても真鶴トンネルの上を通るまではほぼ平坦、そこから一気に下る。

この通り沿いには和菓子屋など個人商店が並ぶ。平地が少なく住宅の密集する地形が大型店舗の侵入を拒んだのだろう。

高台からの街並み

まず、高台から真鶴の街を見下ろす。

真鶴の街を見下ろす。

遠くに海が見え、高台で囲まれている。山陰などでもよく見る漁村の風景に似ている。港へ向かう道には自動車がまあまあの頻度で通る。その行方を追いながら時間をつぶすのもよい。

港の近くには旅館が一つ建っている。
港近くの風景

港の近くになると、道の向こうに海が見えてくる。真鶴で有名なのはこの場所かもしれない。道沿いには干物屋さんがある。一度買ったがとてもおいしかった。星野リゾートや百貨店にも卸しているらしい。

向こうには海が見える。

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港に着く。釣り人が多い。ここでトンビに注意しながらお惣菜を食べる。ここのトンビは「本業」に熱心なようで人の食べ物を奪う素振りは見られなかった。鴨川のトンビは見習ってほしい。

釣り人が多く、船が停留する。
バス停と地下道

真鶴の面白い景色としてこのバス停と地下道が挙げられる。

バス停と地下道。

バス停の下を地下道が通っており、道路を渡らずに向こう側に出ることができる。近くに小学校があるためこのような構造にしたのだろう。

地下道の内部。

風情のあるバス停。

こんな形で真鶴の滞在は終わった。

何もない街と言えばそうだが、人気観光地にありがちなごちゃごちゃ感はなく、ゆったりとした時間が流れる。お惣菜を手に街を回り、帰りに干物を買ってみるのもよい。帰りは小田原からロマンスカーに乗ると一層旅情が増すかもしれない。