堀切港から沖島へ
沖島に来るのはもう3回目になる。それでもまた行きたいと思えるほど素敵な場所なのだ。東京出身の僕が関西に来てもう8年になるが、関西で一番好きな場所が沖島だ。
JRの最寄り駅は近江八幡となる堀切港から沖島行の船が出ている。以前は休日も近江八幡から堀切港までのバスが出ていたが、現在は運行されていない。そのため今回は堀切港まで車で向かった。堀切港の近くには沖島来訪者用の駐車場がある。年始で来訪者が多かったが駐車場は十分なスペースがあり、余裕で車を停められた。
堀切港から船に乗る。瀬戸内の離島に向かうような小さい船だ。沖島には車が走っていないため、フェリーは運行されていない。
年始のため、船に乗り込む人が多い。お土産を抱えており、親戚が沖島にいる方だろう。僕らのような来訪者は数人だった。
沖島には小学校があり、島外から通っている子もいるようだ。以前、下校時間と重なり、帰りの船、バスが小学生と一緒になったことがあった。「恋バナ」をしていたのがすごく印象に残っている。
沖島に到着する。その日は漁業組合が閉まっていた。2018年に訪問した際には婦人会が作ったうどんが食べられてとてもおいしかった。琵琶湖で獲れた魚の佃煮も添えられていて、帰りにお土産として買ってしまった。
島の西側を巡る
島は東西に伸びた形をしており、2つの山がある。北側は石切り場があるものの、基本的に民家はなく、人が住んでいるのは主に南側だ。西側には神社と民宿、カフェがある。東側には小学校があり、その更に奥に神社がある。まず島の西側から回ることにする。
倉庫の脇を進むと公民館や公園がある。この日は初めて子供が公園で遊んでいる姿を見た。島内の移動には主に三輪車が使われている。道は狭く車はない。三輪車のサドルに雨よけの缶箱を載せるのが人気らしい。
島の西側に奥津嶋神社がある。ここから島を見渡すことにする。この日は年始なだけあって、神社の建物から宴会をしている音が聞こえる。このような離島は高齢化でテレビの音しか聞こえないようなしんみりとした雰囲気であることが多いが、今日は活気を感じる。
平地の部分に家が密集しており、車を通す必要もないので道はとても狭い。西側は空き家が少なく生活感がある。京都から2時間ぐらいでこんな離島の風景を見れる。
集落を抜けると湖岸にたどり着く。波もあり海のようだ。時化ることはあまりないのだろう、防波堤は低く家と湖の距離は近い。
意識しないと湖であることを忘れてしまう。
2/2に続く