越前大野へ向かう
僕が好きなのは炭鉱や鉱山、林業によって栄え、廃れた街なのだが、今回は城下町として栄えた街を見に行く。
本当は神岡鉱山で栄えた神岡に行き、ついでに行く予定だったが、神岡→越前大野の交通アクセスが絶望的に悪い。それなら天候が悪く自転車に乗れない土曜に行くことにした。
サンダーバードで福井駅へ、そして越美北線に乗り換える。よく、JR西日本が廃線にしたがってる線区に導入されると言われる一両のキハ120に揺られる。途中から雪が見え始め、越前大野につく頃には一面雪景色になっていた。
越前大野駅を降りる。雪景色の北陸の町並みを見たかったので、雪が積もっていてうれしい。
お腹が空いて寒かったので、食堂に行くことにする。越前大野は水が豊富な地域らしくそばが有名だ。
街中に水路がある。家と家の間を流れる川は生活と密接しているのだろう。生活感がたまらない。
城下町を巡る
越前大野は典型的な城下町の構造になっている。京都を真似て作られたとかなんとかで、道は碁盤の目状である。
街は高い山に囲まれているが。平地の西側に小高い山があり、山頂に越前大野城がある。「天空の城」として話題になったこともある。
湧き水がいたるところで湧いており、素人から見ても、城を建てたくなりそうな地形をしている。
京都っぽい町並みが残されている。城につながる通りは景観が整っている。
京都を意識して作っただけあり、寺町通りがある。道の突き当りに神社があるスタイルは良い。寺のお墓周りに垣根がなく、街に馴染んでいるのが特徴的に感じた。
寺町付近は墓参りの人などで栄えていたのか、スナック跡があった。雪国ではあれど、北海道や山陰とは雰囲気が違う。特に奥に険しい山が見える独特な風景だ。
南北を貫く大きな通りには商店が並ぶ。旗がカラフルできれいだ。
越前大野城へ行く
越前大野の街を見下ろす越前大野城に登ることにした。城までの坂道は雪が積もっていてとても歩きにくい。それでも3組訪れている人がいた。帰りは坂道をほぼ滑っていた。
お昼に食堂で名物のしょうゆカツ丼を食べる。模型が好きな男性がから拭き屋根の家の模型を店に持ち込み、店員さんが絶賛しているのが印象的だった。正月すぎまでお店に置かせてもらうらしい。
湧き水を汲む
最後に湧き水を汲んで街を離れることにした。「福井の名水」に指定されているらしい湧き水が街中にあふれている。
帰りも一両の車両に乗る。人は結構乗っていた。