佐渡屋旅館に泊まる
留萌からバスに乗り羽幌に到着する。
高校生らしい人が途中の街で降りていくのが印象的だった。
夕飯を食べてまた夜の街を歩こうと思いながら旅館に入る。北海道の海鮮を使った夕飯を食べる。テレビでは北海道の気象情報が流れている。
夕飯を食べ部屋に戻る。ガスストーブの効いた部屋は暖かい。用意された布団に潜り込んだら最後出れなくなってしまった。夜の羽幌はまた今度にしようと決める。
羽幌を巡る
翌朝、羽幌の街をめぐる。今日は昼前から吹雪くらしい。どんな雪でも止まらないと有名な沿岸バスに乗るが少し心配になる。
羽幌は羽幌炭鉱と築別炭鉱で栄えた街だ。昭和40年の人口は3万人で「市」になれる規模だった。その後、炭鉱閉山とともに人口は減少。町から市に変わろうと国勢調査の水増しが行われる事件も起きた。
本当は今なお残る炭坑遺産を巡る予定だったが雪で断念した。こんなに賑わっていた商店街が今は荒れた更地になっているらしい。
宿を出て国道232号線沿いを歩く。道には商店が並んでいる。
調べていたらこんな写真が出ていた。活気があった頃の街の様子を感じることができる。
労働者で栄えた街には娯楽施設がある。ストリートビューでは営業していたパチンコ屋が閉店していた。映画館の跡地を見て当時の姿を想像する。
羽幌には遊郭跡があり、現在はスナック街になっている。雪国の遊郭跡は独特な雰囲気をしている。そういった人間の性が街に染み込んでいるのにどうしても惹かれてしまう。
吹雪いてきて歩くのも大変になってきたため、羽幌駅跡地近くの沿岸バスのターミナルに行く。
羽幌駅跡は建物は残っていなく、アーティスティックな壁が残されている。これでも道の突き当りに駅跡が見えるのはうれしい。
沿岸バスに乗り留萌に戻る。ラジオが流れているのが感情を揺さぶる。
途中、荒れた日本海の景色を見る。羽幌線の車窓は絶景だったと聞くけど本当なのだろう。吹雪が酷くバスはゆっくり走る区間もあった。しかし、ほとんど普通に車が走る姿に人間のすごさを感じた。今度冬に来たら車を運転してみよう。