美唄も昔炭鉱で栄えた街だ。駅からは炭鉱へ向かう支線も走っていた。
雪の降る町を歩き、炭鉱料理として有名な美唄焼き鳥を食べに行く。美唄焼鳥は内臓を使ったもつ串である。長ねぎではなく、玉ねぎが挟まれているのが特徴だ。本当はとりもつを煮込んだもつそばを食べてみたかったが、あいにく定休日だった。
そこで、美唄焼き鳥の味を引き継ぐという「たつみ」に行った。
焼き鳥とそば、鶏めしがセットになった昼定食を頼む。焼き鳥は精肉も選べるがもつ串を選んだ。
塩コショウが効いていて食べやすく、ビールが進む。また、鶏めしもすごくおいしかった。
美唄駅に戻り、もう一度ライラックで砂川へ向かう。普通列車の本数が少なく、日常的に特急を使う必要があるのは四国に似ている気がする。
砂川もまた炭鉱で栄えた街だ。昔は上砂川の方へ支線が伸びていた。上砂川の町は今ゴーストタウンと化しているらしい。今度行ってみたい。
炭鉱での労働者が帰省のため砂川駅で乗り換える。その際にお土産のお菓子を購入していた。その縁で、お菓子屋が並ぶ「スイートロード」がある。
「お菓子屋が並ぶ」と言っても、北海道の規模感を見くびっていた。次の店までかなり歩かないといけない。雪の中歩道にはかなり雪が積もっており、犬の散歩をした足跡ぐらいしか残っていない。
特に人気なアップルパイ屋までは片道二十分歩いた。雪国の暗い道を一人でひたすら歩く。非日常感が強い。
お菓子屋には和菓子屋から洋菓子まである。買った商品を帰りのライラックのテーブルに並べる。
アップルパイはサクサクしててパイ生地がおいしい。びっくりしたのはマカロンのおいしさだ。マカロンなんて見た目うけに全振りしたおいしくないお菓子だと思っていた。