いっぴきこあらの大冒険

ロードバイクで鄙びた集落を巡るブログ

北海道の栄えた町を巡る(夕張市清水沢)

清水沢駅が解体されていると聞いた。

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清水沢駅は北海道夕張市にあった駅で、夕張支線と共に2019年廃止になった。

1987年に廃線となった三菱石炭鉱業大夕張鉄道線と夕張支線が合流する駅でもあった。

 

前日、石北線を網走まで往復した。先人の多大な労力により建設され、暗い歴史の残る鉄路が廃線の危機に瀕していることに何とも言えぬ気分にさせられた。

清水沢駅には新千歳空港からレンタカーで向かった。

夕張ICから清水沢駅の鉄道の名残がまだまだ残されている道を走り清水沢駅にたどり着いた。

清水沢駅前。「駅前食堂」や文房具屋、ケーキ屋が並ぶ。

 

清水沢駅。広いヤードが石炭で栄えた時代を偲ばせる。

これこそ僕が見たかった景色である。オレンジの文房具屋に青色の屋根が映える。

清水沢駅前の文房具屋「文化堂」。文房具を買い、ご主人と会話する。

とりあげ「文化堂」に入り物色する。本当は本を買いたかったけど、荷物が増えてしまうのでペンとノートを買った。

ご主人と会話する。「街中に廃墟があって生々しいよね」と笑ってらした。炭鉱で栄えた町に興味があることを伝え、おすすめの食事処を聞く。夕張炭鉱で食べられていた「カレーそば」のお店が近くにあるらしい。なんとそのお店は当時の味を引き継いでいるのだという。

ご主人に教えられた「男酌バロン」でカレーそばをいただく。

 

文化堂のご主人におすすめされた「男酌バロン」。

名物のカレーそば。夕張炭鉱で食べられていた味が引き継がれているらしい。

このカレーそばがとてもおいしかった。ごろごろと玉ねぎと豚肉が入っている、冬の寒い日に食べたくなる味だ。炭鉱労働者も食べていたのだろうか。当時の人と同じ場所で同じものを食べる。旅の醍醐味を感じる。

男酌バロンを出て南大夕張駅跡に向かう。客車が展示されており、中に入ることができる。天候の厳しい北海道にもかかわらず、保存状態が良く、地元の人の愛情を感じる。

 

南大夕張駅前。

客車の車内。地元の人によってきれいに管理されている。

帰り際、清水沢駅近くで夕張メロンを食べる。

人生で一番おいしいメロンだった。観光地クオリティを思い浮かべていたが、本当においしかった。メロンの甘さを感じながら、高速で帯広に向かった。

 

清水沢駅近くで食べた夕張メロン

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